千葉市   日曜大工経験全国6位 DIY浸透、

千葉市

日曜大工経験全国6位 DIY浸透、インスタ映え動機も

□ちばぎん総研調査部研究員・大塚裕美

平成28年の社会生活基本調査によると、過去1年間に日曜大工をしたことがある千葉県民の割合(行動者率)は12・1%と全国平均(10・9%)を1・2ポイント上回り、県別順位は6位となっている。全国上位をみると、自宅などのメンテナンスを自前で行うことが習慣となっている離島や過疎地を持つ県が並んでいる。

一方、5年前の前回調査と比較すると、本県では3・0ポイント上昇し、前回(23位)から大きく順位を上げた。今回調査で本県が全国上位にランクインしたことは、都会と田舎の両方の顔を併せ持つという本県の特性を表している。

この5年間で、全国の日曜大工行動者率は、2・0ポイント上昇した。背景には、自作作業全般を指す用語「DIY(Do It Yourself)」の浸透とともに、部屋の模様替えや収納棚作りなどを楽しむ人が増えていることが影響している。

近年はとくに、インスタグラムなどのSNSを通じて、インターネット上で自己実現や表現を図る人が世界的に増えているが、これまでのグルメやお菓子作り、ペットなどに飽き足らず、自ら手掛けた家具やインテリア、リノベーションなど「生活スタイル全般」へと広がっていることも追い風となっている。

需要の増加に供給サイドも手をこまねいてはいない。雑貨店や100円ショップが日曜大工コーナーを拡充しているほか、ホームセンターも、愛好者向けの本格的な工具や塗料から、女性や若年層が気軽に楽しめる工具キットまで品ぞろえを増やしている。

千葉市に本社があるホームセンター大手「ケーヨー」では、既存店のうち2店舗をDIYに特化したライフスタイル提案型店舗「iite(イイテ)」に業態転換した。新店舗では、マガジンラック製作などワークショップの定期的な開催による来店の動機付けや、他業態に負けない商品アイテムとリフォーム後をイメージしやすい商品展示で購買意欲の向上を図る戦略が奏功し、既存店に比べて客単価が高くなっている。

住宅供給でも、入居者に一定のリノベーションを認める賃貸物件が登場している。UR都市機構の高洲第二団地(千葉市)と千葉ニュータウン内野団地(印西市)では、「団地DIYプロジェクト」と称し、DIY体験講座開催やDIYモデルルームを公開し、自分スタイルの内装にこだわる入居者をひきつけた。

築30年超の団地が魅力的な住まいに生まれ変わり、子育て世代の定住促進や地域の再活性化に貢献する好例となっており、今後県内外での水平展開が期待される。

 

本日、千葉市花見川区幕張町自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて

千葉市中央区亥鼻千葉大学医学部附属病院に

通院治療をされ戻りました。